四谷でカジュアルに日本酒を楽しめば。

日本酒好きな会長にとって四谷は大好きな街の一つ。
なんたって、こだわりの日本酒を揃える店が多い。
特に荒木町周辺には個性豊かな個人店が立ち並ぶ。

この日も、まだ出会ったことのない日本酒を求めて、四谷に繰り出した。

以前、おじゃました際にお気に入りになったお店に今回も行くことにした。
日本酒バー Talkin’ Loud」だ。

こちらの店主。
会長がよく行く四谷の日本酒バー「オール・ザット・ジャズ」で修行されていたそうな。

行けば分かるが、たくさんの日本酒が揃っている。
カウンター越しに冷蔵庫を見ながら楽しめるとこも魅力的。

もともと、店主は営業マンとして働く傍ら、日本酒好きが高じて、オール・ザット・ジャズでもアルバイトをしていた。
数年前、独立されて、こちらに店を構えたのである。

先日、開業2周年記念があったそうで、お店には常連さんからプレゼントされたと思しきものが飾られていた。

メニューにも美味しそうなおつまみがたくさんある。

中でも、「アスパラガスの雲丹醤油炒め」が気になり、注文。
お料理に合うお酒を店主に選んでもらうことにした。

提供されたのは福島の地酒、「會津龍が沢」。
初めて飲む日本酒で、興奮。

綺麗な味わいの日本酒だ。
旨味はしっかりあるが、キレがいい。

そして、アスパラガス。
トーストも一緒に添えられていて、お腹ぺこぺこの会長は大喜びだ。
そして、雲丹ソースがこってりしていて、日本酒にとっても合うのである。

お通しには、「卵の黄身のいしる漬け」。
「いしる」とは、魚醤油のことで、石川県能登半島の名産物だ。
なお、こちらのいしる、イカ醤油だそうな。

卵の甘みと濃厚な旨味の魚醤油がたまらない。
これで、日本酒(原料は米)をちびちび飲んでいたら、もはやTKGインスパイアみたいなものだ。

日本酒好きは「それそれー」と言いたくなっちゃうおつまみと日本酒の宝庫だ。
店主が日本酒大好きなので、日本酒好きの気持ちが分かるからであろう。

その後もオススメの日本酒を選んでもらって、出していただいた。
自分で選ぶことも可能だ。
が、これだけ、日本酒好きな店主であれば、出していただく日本酒に信頼を置けるため、あえて、選んでもらうことにしたのだ。

カウンターなので、店主とのコミュニケーションが図りやすい。
オススメの日本酒本やら、酒屋やらの話に花が咲く中、徐々に会長の最近抱くモヤモヤした気持ちを吐露。

「実は、周りにここまで、日本酒好きの人がいなくて。本当は、もっと友人でも、日本酒のことがわかっていて、その魅力を知る人が増えたらいいなと思うんですよね」

「ああ、たしかに、実は日本酒ブームと言っても、それって、昔っから好きな人が今も好きってだけな気がします。となると、日本酒好きって結構年齢が上の人が未だに多いかもしれませんね」と店主。

会長も相槌を打つ。
「そうかもしれない。結局、同世代では日本酒飲むーという人はいても、日本酒に詳しい人は、ほとんどいないんですよ」

店主が救いの言葉を発してくれる。
「たしかに、まだまだなんですよね。でもね、僕の店に来てから、日本酒好きになってくれたりする若い人もいて。そんな時、この形態で店をやってきてよかったなって思うんですよね。敷居を低めにしたことが、好きになってもらうきっかけになったのかなって」

おお。なんだか、少し感動。
自分が大好きなもの、そして、それを想う気持ちを人にもシェアできることに喜びを感じる店主。

これって、会長もやりたい仕事の一つだったのかも。
日本酒が好きだけど、わからない人には伝わらないんだって、もしかしたら、そう思い込んでいたのかもしれないことに反省。
忘れかけていた気持ちを思い出させてもらった。

ん、果たして店主はおいくつなんだ、年下じゃないのか。

「僕、35歳なんですよ」

え、会長よりも年上だ。
「お若いですね!」

「まぁ、日本酒飲んでますから」
と自分の頬をさするお茶目な店主。

たしかに、日本酒は美容に良いアミノ酸が豊富に含まれているそう。
なるほどなるほど。

日本酒のことがよく分からない方でも、楽しめるお店。
日本酒の知識が豊富な店主なので勉強にもなる。
さらには美味しい日本酒のおかげさまで美容にもいいかも。

四谷にきたら、寄ってしまうこと必須のお店なのであった。

日本酒バー Talkin’ Loud
160-0007
東京都新宿区荒木町8 1F
03-6380-6836

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