五反田で、お気に入りのお店がある。
「SAKE story」だ。
お料理もさることながら、置いてある日本酒もこだわりのものが多い。
季節に合わせて提供してくれる。
さらに、こちらの店主、かっこいいのである。
初めてお会いした時は、「日本酒玉子」(王子にはなり切れていないので、謙遜して「玉子」としたそうな)であったと記憶している。
今では初代Mr. SAKEだ。
なのに、何だか三枚目っぽいとこもある。
けっこうな頻度で、ギャグを飛ばしてくる。
この日も入店した際、言われたのは、
「あ、未成年は飲酒だめですよー」でした。
(もちろん、会長がアラサーなことは知っている。)
カウンター席に案内された。
平日真ん中なのに、お客さんでいっぱいだ。
でも、落ち着いて一人で飲めるのも魅力的なお店。
そして、器も女性心をくすぐるものが多い。
お通しで出てくるお重にもウサギさんが何とも愛らしい。
ちなみに、箸置きは猫。
店主が猫好きなため、実はところどころに猫っぽい器があったする。
蓋を出て来たのは、お通し4種盛り。
お麩の煮物、厚揚げ、きのこのお浸し、野菜の煮物。
全て上品な味わいだ。
続いて出てくるお椀もまた、美味。
この日はお粥のような汁物。
胃に優しい気がする。
定期的に、お酒やお料理の変更があるため、通いたくなるお店。
でも、こちらのお店の定番料理。
「和牛すき焼きころっけ」は変わらない。
とろとろのお肉と甘み旨みたっぷりのじゃがいも。
お酒は止まらない。
この日は、これまたかっこいい店員さん美味しい日本酒を多々ご用意してくれた。
隣にいたおじさまも、大分飲まれていたようだ。
50歳くらいのサラリーマンであろうか。
話の例えに、小説「杜子春」のワードがポロっと出てくるあたり、教養深さを感じた。
一方で、最近流行りの「Suchmos(サチモス)」のライブにも、行ったりするそうな。
芥川龍之介の小説の話をしたかと思えば、オシャレ系音楽ロックバンドの話もできてしまう、おじさまの守備範囲の広さ。感服である。
こちらのお店のカウンター、お一人様も多いため、近くの人と親しく話やすかったりもする。
心なしか、皆さま穏やかな雰囲気なのだ。
美味しい料理のおかげだろうか。
いや、ギャグを飛ばす明るい店主のおかげだろうか。
帰りには、日本酒の蓋で作ったマグネットをくれた。
これからも、通い続けることになるお店なのでした。
SAKE story
〒141-0031
東京都品川区西五反田2-17-8 2F
03-6431-9198