大のお気に入りのおそばやさんがある。麻布十番「川上庵」だ。
こちらのおそばやさんとの出会い、じつは大学時代にまで遡る。軽井沢でのゼミ合宿で疲れたお昼休みの時、ゼミ仲間と合宿から逃げるように向かったのが、軽井沢「川上庵」だ。
それまで、おそばがそんなに好きではなかったのだが、こちらにある「くるみだれそば」がめちゃくちゃおいしくて、開眼したきっかけになった。
東京にも川上庵の店舗があると知ったのは社会人になってからのこと。以来、たまに麻布十番のランチに足を運んでいる。
地下に行くと大人な雰囲気たっぷりのお店が現れる。通常時だと深夜まで営業しているので、大人デートにもオススメな雰囲気だ。
メニューには、お蕎麦以外にもおつまみやコースも用意されている。お酒の種類も豊富である。
早速日本酒を飲むことに。長野の地酒、「和田龍登水」。華やかさや米の旨味が感じられるが、キリッとしていて飲みやすい。
コースには4種盛りがついている。
この日は「ヒラメのカルパッチョ」、「もずく酢」、「豆腐の醤油和え」、「タコの磯辺揚げ」。この並びだけで、一人飲みを満喫できてしまうぞ。
お次にやってきたのは、「野菜の天ぷら」。サクッとした歯ざわりと香ばしい油の香りが、食欲を全開にするようだ。
昼から全力で飲みを楽しんでしまっているが、そこそこにしておくか。
というわけで、締めのお蕎麦。ここのくるみだれ、最高なのだ。
くるみと旨味たっぷりの麺つゆが合わさったタレに、お蕎麦をつけて、つるつるとすすれば、口中が幸せな香ばしさでいっぱいになる。
あまり、お蕎麦やさんの麺つゆを飲み干すことはないのだが、ここのくるみだれは好きすぎて、おかわりしたいくらいなのです。
そして、食後にはお待ちかねの蕎麦湯。
お蕎麦やさんで、いつも楽しみにしていることの一つだったりする。
とろとろとした温かい蕎麦湯は、胃を労ってくれる気がする。
実際、胃潰瘍の人には蕎麦湯は効果があるそうですよ。
お蕎麦やさんって女性一人だと入りづらいイメージがあるかもしれないが、そんな方にこそ、「川上庵」はおすすめです。実はカウンター席もあるし、店内も落ち着いているし、美味しい杏仁豆腐のデザートがあったりと、通常のお蕎麦やさんのイメージが覆されるかも。
また行くことを楽しみにしつつ、店を後にするのであった。
「麻布 川上庵」
03-5439-5757
東京都港区麻布十番 3-5-7 B1
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