心なしか、赤坂に行くときは、ギラついた方とお会いするときが多いような。
クリエイターの方のときもあれば、医学部卒のベンチャー企業取締役であったり、某政治家さんだったり。
そのせいか、赤坂の夜は派手派手にしてから出歩く必要があるんじゃないかと勝手なイメージを抱いている。
しかし、昼飲みならゆるゆるしていても平気でしょう。
というわけで、早めに仕事の打ち合わせが終わったこの日、気になっていたお店へと向かってみた。
赤坂の一角にあるゲストハウス「KAISU」である。
ゲストハウスではあるのだが、カフェバルも併設されていて、宿泊者じゃなくても利用できるのだ。
歩いてきた雑多なビル街が嘘のように、こちらのお店は穏やかな外観だ。
店内にはソファやテーブル席、カウンター席など広々としたカフェバルスペースが広がっている。
英語でビジネストークと思しき会話をする外国人の若いお兄さん方もいれば、日本へ観光にやってきたと思しき外国人カップル、はたまた一人くつろぐ日本人と思しきおじさまもいる。
まさに自由空間。
共通しているのは、みんなそれぞれくつろいでいるということだ。
この時点で会長も緩んできていた。
まだ、まともに食事をしていなかったので、「赤坂チキンライス」を注文。
お好みでチリソースとナンプラーによって味の変化を楽しめる。
そして、お目当のクラフトビールも注文。
こちらではクラフトビールがタップで用意されているのだ。
1杯目は大阪の箕面ビールの「Pale Ale」。
説明には「カスタードホイップを贅沢に使用した」とある。
そんなビールあるの、すごい。と思って頼んだわけだが、期待していたほどにクリームの味わいはない。
確かに、爽やかな柑橘系の香りの中に丸みを帯びた味わいがあるような気もするが、カスタードホイップみたいなクリーミー感は出てないけど、まあ、ビールだし、こんなものだろう。
美味しいから良いのだ。
するっと飲めたので、2杯目。
京都醸造の「黒潮の如く」。
旨味と甘味の中にジューシーさがあって、こちらもまた飲みやすい。
お店のお姉さんから声をかけられる。
「今日はもうお仕事終わりですか?」
「うーん、サボりみたいなものですね」というと、ニコッと笑うお姉さん。
「天気いいですし、いいですよね」と相槌を打ってくれる。
「宿泊の方以外もよくいらっしゃるお店なんですか?」
「そうですね、けっこうサラリーマンの方とかも来るんですよ。夜だとメディア関連の方もいたりしますね」とお姉さん。
ほほう。
やはり場所柄、ゲストハウスといえども、ギラつく方はいらっしゃるもんなのだな。
が、こちらのお店のおかげで、だいぶ赤坂のイメージが変わった。
ゆるゆるしていてもいいんだ、と思わせてくれる居心地の良さ。
そしてね、今この日記を書くにあたり、箕面ビールについて調べていて、気づいたことがあるの。
メニュー表に書いてあったビールの説明の「カスタードホイップを贅沢に使用した」ってあったけど、これ、「カスタードホイップ」じゃなくて「カスケードホップ」だ。
と、家に帰ってからも、ゆるゆるっと気持ちを和ませてくれる素敵なカフェバルなのでした。
またガス抜きしに行こう。
「KAISU」
107-0052
東京都港区赤坂6-13-5
03-5797-7711
次回日記は2020.3.7更新予定。
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