ああ。お昼ご飯まだ食べれてないよ。
もう夕方。
よし飲んで帰ろう。
9月になったとはいえ、まだまだ蒸し暑い。
シュワっとしてこうかな。
寄ったのは麻布十番の「ビストロあわ」。
シャンパンやスパークリングワインを飲みつつ、がっつり串焼きも楽しめるお店なのだ。
立ち飲み形式。
おしゃれな内装で女性一人でも入りやすい。
お通しは4種類から選べる。
ナッツ、生ハム、ピクルス、フルーツ。
スパークリングワインに合いそうなフルーツを選ぶことに。
1杯目は名物の「こぼれスパークリング」。
食い意地、飲み意地が張ってる会長。
「こぼれ」という言葉にそそられてしまう。
表面張力ギリギリのところまで、お兄さんがスパークリングワインを注いでくれる。
ギリギリならばこぼれてないじゃん、などというツッコミも聞こえてきそうだが、ここは不器用な会長。
グラスを動かした瞬間、こぼれてしまうわけだ。
これ以上こぼさないように口をグラスに近づけることにする。
スパークリングワイン特有の大きな泡がパチパチと口で弾けて爽快である。
お腹減った。
お肉食べよう。
つくね、ささみ、砂肝、皮を選ぶ。
カウンター越しに、お姉さんが豪快にお肉を焼く姿が見える。
ビストロ、と店名についているだけあって、机に置かれたのはボリューミーな串焼き。
隣のおじさまは串一本だけでもいいですか、と言って飲まれていらっしゃる。
確かに一本でも満足感が高い。
というか、周りを見ると、お一人さまかカップルしかいない。
そして、串焼きを四本も頼んでいる人は誰もいない。
もしや、会長が食べ過ぎなだけなのでは。
などという考えが一瞬及ぶも、食い意地が吹き飛ばす。
ビタミン・ミネラルはフルーツで補給して、たんぱく質も摂った。
あとは炭水化物かな。
酒飲みの割に健康を意識する会長。
炭水化物として選んだのは「こぼれアンチョビポテト」。
生まれ持った食い意地が、食べ物にこぼれてほしいという欲求を掻き立てる。
さすがに、ポテトフライは全然こぼれる気配はない。
でも、サイズはやはり大ぶりなため、良い感じにお腹も膨れてきた。
気持ちが高ぶってきたところで、なんでもない日常にお祝い気分を捧げよう。
〆のシャンパンである。
スパークリングワインのワイルドな泡とは打って変わって、上品で繊細な泡。
グビグビ飲むのをやめて、クピクピ飲むことに。
週末もまだ遠い平日なのに、けっこう良い気分。
気持ち盛り上げていくには、お肉と泡があればいいんだな、と学んだ日なのであった。
「ビストロあわ」
東京都港区麻布十番2-2-8 E高林ビル 1F
03-5442-7480
次回日記は2019.9.28更新予定。
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