湯島にて。
物欲しそうに眺めていたは、もつ焼き。
ああ。
最近、もつ焼き食べてないな。
ビールでもつ。行きたい。
と、不意打ちで声をかけられる。
「よかったらいかがですかー?空いてますよー」
顔を見ると、爽やかかわいい系のお兄さん店員である。
こんな様子を見られていたことに対する気恥ずかしさで動揺しつつ、フラフラと入店することにした。
カウンターには中年カップルとお一人様のお姉さん。
お姉さんは、店員さんたちと仲よさそうに話している。
常連さんなのかしら。
店の雰囲気は、どちらかというと、おじ様向けの印象だったので、意外に思いつつ、メニューを眺める。
おお。
念願のもつ焼き達。
逸る気持ちを抑えて、まずは「もろきゅう」。
夏にはさっぱりしていて、いいね。
そして、その後は「はらみ」、「てっぽう」、「マルチョウ」を注文。
うう。
ビールに合う。
美味しい。
一人、久々の美味しいもつ焼きに感動していると、隣にいたお姉さんに話しかけられる。
「もつ焼きお好きなんですか?」
可愛らしいお姉さん。
「はい、久々に食べたくなって、来ちゃいました」
こちらも気になっていたことを聞いてみる。
「よく、こちらのお店にいらっしゃるんですか?」
「あ、そうなんです。私、ここの店で働いてまして」
なんと、お姉さんは店員さんであった。
聞けば、元々、お店の常連さんであったそう。
が、あまりにもお気に入りのお店になりすぎて、働き始めたらしい。
店員さんになった今でもお姉さんの「三六」愛はすごく、プライベートのお休み時間を使ってお店に来てしまうくらい。
お姉さんは基本的には赤坂店で働いているらしい。
赤坂店は、湯島店とは異なり、立ち飲みできるお店だそうで、メニューも少し変わるそう。
へえ。
しかも、お姉さんには、まだ幼い姪っ子、甥っ子がいるそうで、先日はお兄さんとその甥っ子さんを連れてお店に行ったそうな。
なんとアットホームなんだろう。
と、話していると結構いい時間になって来た。
実はこの後は、夫との外食デートの約束があったのだ。
(なのに、一人0次会をしちゃってる、ずるい嫁。)
ビールと美味しいもつとお姉さんとの楽しい会話で心満たされつつ、上機嫌で約束の場所へと向かうのであった。
「三六 湯島店」
〒113-0034
東京都文京区湯島3-42-2
Tel 03-5816-5360