休日の女一人角打ち。

ひま。ひまだ。
休日のアラサー女。
ひまだ。

あてもなく、散歩に出る。
降り立ったことのない駅へと行くのだ。
と、向かったのは三ノ輪。

正直、聞いたことのない駅名。
でも、家からの移動時間もそこまでかからなそうなので、という理由だけで向かう。

駅を降りて、若干の後悔が生まれる。
このいたってどこにでもありそうな住宅街感、果たして、面白いものあるのかしら。
勘だけを頼りに歩く。

と、会長の日本酒アンテナが反応する。
何やら種類豊富そうな酒屋さんを発見。
自ずと足が赴く。

店前に来て、気づく。
「鈴木酒販」。

ありゃ、こちらのお店、もしや以前におじゃました秋葉原にある酒屋さんと同系列なのでは。
調べてみるとやはりそう。

ってことは角打ちがあるのね。

店内に入ると一人で角打ちを楽しむ女性の姿が。
同胞の存在に安心する。

早速、陣取り、壁にあるメニューを拝見。

むむ。
「袋吊り」の言葉に惹かれて、愛媛の日本酒「石鎚」を購入。


日本酒造りの最終工程に、酒粕と酒を分けるための「上槽」という作業がある。
通常は、ドロドロとした醪を絞ることで、固体である酒粕と液体である酒に分別される。

しかし、絞るのではなく、あえて自然と滴る雫をすくい取った酒を「袋吊り」と称する。

経験上、「袋吊り」の手法で汲んだ日本酒の方が、しっかりした味わいなのに優しく上品であることが多い。
案の定、こちらの袋吊りで汲まれた「石鎚」も旨味と甘みと酸味のバランスがしっかり整っており、上品な味わいでござんした。

その美味しさにテンションが上がり、おつまみも購入。


コリっとした軟骨に、ジューシーなお肉がまとわりついた「やげん軟骨の炭火焼」。


1度で2つの味わいと食感を楽しめるので、コスパよい気がする。
酒屋さんなので、気に入ったおつまみはお土産に買って帰れるのも良いね。


この日はちょっぴり寒かったので、燗酒も。
セルフサービスなので、自分好みの温度にできるのがうれしい。



お酒は滋賀の日本酒、「七本槍」。

500円玉の5倍はありそうな大きいおちょこでお酒が出てくる。

酒飲みなら満足度高い量であろう。

食後の燗に、ほっと一息。
帰路につこうと店を出る。

と、少し先に気になる看板が。
パン屋さんだ。

食いしん坊の会長。寄らないわけがない。
中へ入ると、お酒のアテになりそうなパンがいっぱい。


店長さんに聞けば、もともと、パン屋さん兼ワインバーのお店にしようとしたこともあったそうな。

家帰ってからワインと楽しもうと、「オリーブパン」、「チーズとトマトパン」を手にとる会長なのであった。

鈴木酒販小売部 三ノ輪本店
〒110-0003
東京都台東区根岸5-25-2
03-3802-8752

カフェむぎわらい
〒116-0014
東京都荒川区東日暮里1-5-6
03-5850-6815

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「おつまみセットで女一人酒パーリーナイ。」

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