お好み焼き。
その焼き方には広島風と大阪風があるそうな。
以前、広島出身のお姉さんに聞いた話。
大阪でモダン焼きを注文し、その具材をもって広島風お好み焼きを再現しようとしたところ、お店のおばちゃんに口を聞いてもらえなくなってしまった。
そんな根深い確執もあるらしい。
ふむ。
大阪風のものは具材を混ぜこぜにして焼くのに対して、広島風は具材を重ねて焼く。
ということは会長が日常的に食べているのは、大阪風ではないだろか。
そして、小さい頃、食べたあの忘れられない美味しいお好み焼きは広島風ではなかっただろうか。
この疑問を解消すべく、夫を連れて向かったのは五反田「ほじゃひ」。
本格的な広島風お好み焼きが食べられるらしい。
実はお気に入りの日本酒バーでオススメと教えていただいたお店でもある。
目の前にはピカピカの鉄板。
たくさんの日本酒ラベルが貼られた壁。
そして気になるお料理が並ぶメニュー表。
迷って決められそうにもなかったため、お任せコースで注文することにした。
お酒は、1杯目から日本酒を飲むことに。
広島の地酒「賀茂泉」。するする飲めちゃう美味しさ。
「旬野菜の彩りマリネ」。塩麹を使っているそうな。身体に優しい味わい。そして日本酒にも合う。
「和風コンニャクと観音ネギ」。味がぎゅっとしみてるコンニャクとシャキシャキねぎが堪らない。
「里芋とチーズのトロトロ焼き」。もう。美味しすぎて夫と顔を見合わせてしまった。芋のトロトロ具合も最高だし、お味噌とチーズの味わいも素敵。感動したおつまみ。
「菜の花」。とっても大ぶりな菜の花である。
「牡蠣のソテー」。こちらには、なんと焼き牡蠣のために造られた日本酒をあわせてくださった。スパイスには、カルダモン。華やかな香りと、爽やかなレモン、そしてプリッとした牡蠣の旨味がとっても合う。
「ホタルイカのアヒージョ」。オイルを飲み干したいくらい。美味しい。バケットも鉄板で温めてくれるのが嬉しい。
ついに待ちに待った「お好み焼き」。店主の手さばき。すごい。自分じゃ、作れそうにもない。生地、キャベツ、豚肉、麺を焼きながら丁寧に重ねていく様子。もはや職人技である。
口にした瞬間。これだ、と気づく。長年、求めていたのに出会えていなかったお好み焼きの味だ。
粉もんというより、それぞれの具材の味の良さが引き立つ料理なのである。
その美味しさに大満足。
もう一枚追加で注文したかったが、美味しいものは足りないくらいがちょうどいいのかも。
次回に楽しみを取っておくことにした。
帰りに締めのカレーを食べることにし、寄ったのは「ホットスプーン」。
土鍋でグツグツ熱々のカレーを提供してくれるお店なのだ。
ご飯の量や辛さも選べる。
会長「大盛り激辛でお願いします」。
ちょっと体を張りすぎただろうか。
お腹いっぱいで完食できる気がしない。
そして辛い。
夫に目をやると、彼もまた放心している。
二人とも、食べ過ぎなのだ。
かなりのスローペースでスプーンを動かす二人。
と、隣のテーブルにカップルがやってきた。
男性は意気込みつつ、「大盛り辛口でお願いします」と注文。
一方の可愛らしい女性。
「ご飯少なめ、甘口でお願いします」と注文する姿がいじらしい。
むむ。
なんとか会長も夫も完食し、店を出て夫が一言。
「わかったでしょ、女子力というものをもっと学んだ方がいいよ」。
ぐぐぐ。
やはり夫も同じとこに反応しておったか。
も少し食欲を落としてもいいのかもしれないと気づいた夜なのであった。
「ほじゃひ」
141-0022
東京都品川区東五反田1−12−9 イルヴィアーレ五反田ビル8階
03-3445-8223
「日記書いてたらお好み焼きまた食べたくなったよ。」
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