夫がいぬまの嫁は。–前編–

休日。
珍しく夫が出張で不在だ。

そうか。
寂しいな。

と、思うのもつかの間。
どっか出かけよう。

誘った相手はちょくちょく登場してくる姉。
姉は結婚してからも、かなり頻繁に会っている。

二人で向かったのは築地である。
市場が豊洲に移転してから一度も行っていない。
かつて市場があった場内は、今や更地。
しかし場外は相変わらず盛り上がっているらしい。

16時頃に到着。
店じまいを始めているところもちらほら。
どうやら日中しかやっていないお店も多いみたいだ。

もはや築地に市場はないといえども、気になるのはやっぱりお寿司。
以前にも家族総出で行ったことあるお寿司屋さんへと向かってみた。

まず一軒め。
「つきぢ神楽寿司」。


ここでは軽めにお寿司を。
塩水うにが、めちゃめちゃ美味しかったな。
次に備えてお酒は我慢。

そして本命の2軒め。
「築地寿司清」。
こちらのお店は母が若い頃によく行っていたらしい。
何十年前にもなる話だ。
その頃は小さいお店だったそうだが、今や立派な門構え。

人気店なこともあり、16時半と中途半端な時間に行ったにもかかわらず、カウンターは満席。
店員さんはみんな気さくで活気がある店内。
隣では、海外から来た美形カップルを英語でおもてなしする明るいメガネの日本人お兄さん。
会話から察するに、今日初めてあったばかりのようだ。
「嫁が待ってるからお先に失礼するね」と去って行った。
一人でふらっと寿司屋に来れるのかっこいい。
そして、英語で気さくにおもてなしできるのもかっこいい。

そんなお兄さんを横目にしながら、食いしん坊姉妹は寿司に食らいついていた。
ネタもシャリも美味しい。


この日、特にびっくりしたのはズワイ蟹。

食べたら、するっととろけたのである。
正直、蟹ってあんまり好きでないネタだったのだが、美味しさに姉と大興奮した結果、お好みで追加してしまった。

店内ではアラサー姉妹は若輩者に見える。
(ん、姉はアラフォーだ。)
ご高齢のご婦人がお一人でお寿司を堪能していたり、老夫婦の方々が和気藹々としている姿が多かったような。

「年内はいつまでやってるの?」
カウンター席のおじさまから尋ねられると、店員さん。
元気に「大晦日もやってます」とのこと。
ひええー大変だ。
と思ってたら、店員さん。
「僕らは働き方、改革されてますから」
って明るいブラックジョークをかましてくれる。
店内で、みんな笑っていた。
全然知らないお客さんとも笑いあえる空間って、きっと店員さんの陽気な感じのおかげなんだろな。

日本酒も2瓶空けてほろ酔い気分の姉と会長。


お寿司欲も十分に満たされて、店を後にした。

つきぢ神楽寿司 屋台店
〒104-0045
東京都中央区築地4-14-14
03-3541-4180

築地寿司清 本店
〒104-0045
東京都中央区築地4-13-9
03-3541-7720

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「サーモンと牡蠣を飽きるほど食べたいのですが。」

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