女二人チョコ。

もはや女一人でも酒でもないお話で恐縮なのだが。
最近、ちょっと興奮したイベントがあったのだ。

人生で初めてチョコレートブッフェに行ってきた。
激辛党でもあり、甘党でもある会長。
最近の好物は何を隠そうチョコレート。
ほぼほぼ毎日食べている。

そんなチョコ好きにはたまらないスウィーツブッフェが「ANA INTERCONTINENTAL」で開催されている「チョコレート・スイーツブッフェ」である。

中高の友人や夫に引かれるレベルでよく食べる会長。
ブッフェとなると誰と行くかの人選も大切だ。
だって、人様にパクパク食べるあさましい姿を見せるわけにはいかないじゃない。
そこで、2人で食事に行けば、なぜか3人前をいつも注文することになってしまう姉を誘うことにした。

席に着くなり、紅茶と謎のスウィーツが登場。

むむ。
既視感あるぞ。
そうそう、門前仲町の「KARASU」で食べた土スウィーツである。

こちらの土スウィーツはザクザクのココアクッキーが載っているティラミス。
おいしい。

よし。戦闘前の糖分補給をしたところで本格的に行ってみよう。
店内には、めくるめくチョコワールド。

店員さんに聞くと優に100種類を超えるチョコレートに関連した食べ物たち。
甘いものだけでなく、ピザ、ハンバーガー、ミートパイやフォカッチャ、シーフードカクテル、フォアグラのムースなどの軽食もあるため、箸休めになる。

しかも軽食も全てチョコレートに関連している食べ物だ。
チョコレートソースが使用されていたり、カカオパウダーが隠し味として入っていたり。

まずは軽食。

ひとまずお皿に乗るだけの数を選ぶ。
うう。お酒が欲しくなる味だ。
こちらではアルコールのフリーフロープランもあったのだが、車だったので断念。

お茶を飲んでしのぐ。

そしてチョコーレート。

最近話題の「ルビーチョコレート」もありまっせ。
「ルビーチョコレート」とは、ダーク・ミルク・ホワイトに続く、第4のチョコレートとして人気だ。
見た目はピンク色。
だけど着色料は一切使われていない。
酸味も感じられてフルーティーな味わいとなっている。

これが食べ放題だなんて。
テンションが高まらないわけがない。

そしてチョコレートケーキ。
ガトーショコラ、タルト、ミルフィーユ、チーズケーキなどなど。

5往復くらいしただろうか。

そろそろ終了時間のお知らせ。
うむ。残念。
と言いつつ、さすがにお腹も張ってきた。

〆にほうじ茶を頼んだら、通常の湯のみの5倍くらいありそうな大きさの容れ物で持ってきてくれた。
食べる量を見て、飲み物の大きさも合わせてくれたのだろうか。
その容れ物はポット代わりのものだと認識していた会長。
姉とシェアしようと思っていたら、姉がその容れ物のまま飲み出したのでびっくりした。
譲ることとした。

二人ともお腹いっぱい美味しいものを堪能して幸福感に満たされておる。

と帰り道、姉がエレベーターにある鏡を見て一言。
「あれ、私すごいチョコレートついてるじゃん。教えてよ」

チョコレート食べるのに夢中で、姉の顔の変化になんて全然気づかなかった。
「あ、ごめん。気づかなかった」
ひとまず謝る会長。

と、会長も自分の顔を鏡で見てみる。
「あれ、てか私の口の周りもついてるじゃん。言ってよ」

30すぎた姉妹が二人して口の周りをチョコレートでベタベタにしているわけだ。

お互いの顔を見て笑うのであった。

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「わたしの好きなチョコたち。」







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