ひと夏の酒 –後編−。

大森の商店街ミルパをしばらく歩くと見えてきた。
念願の「ottimo」。

果たしてどんな日本酒に会えるのか。
楽しみである。

先客には男性が1名。
カウンターの奥におられる。
常連さんのようだ。

会長は新参者らしく、入り口付近に座ることにする。
メニューを見る。

日本酒がずらり。
迷う。
と、ある銘柄を見つけて大興奮。
北海道の地酒、「上川大雪」である。
なんと。

北海道では日本酒の蔵が廃業に追い込まれ、その数が減っていた。
全国で1,400蔵あると言われる中、北海道の蔵は20蔵にも満たない。
が、そんな中、数年前に立ち上がった新設の蔵が「上川大雪酒造」である。

こちらのお酒との出会いは日本橋髙島屋で開催されていた日本酒催事のときである。
その時点ではまだ知名度が低く、取扱店も見つけられていないとのお話であったが、まさか今日出会うことができるとは。

店主に尋ねると、最近だと取扱店舗も増えてきているそうな。
おお。嬉しい。
こちらのお酒を頼みたい気持ちを抑えて、おつまみに合いそうな1杯を店主に選んでもらうことに。

頼んだのは「水ダコのお刺身」。

合わせて出てきたのは山口の地酒「雁木 みずのわ」だ。

ほんのりと酸味が効いてて、お刺身のようなさっぱりしたお料理に合うんだそうな。

お次のお料理は「ゴーヤチャンプルー」。

またまた店主オススメの1杯を。
岐阜の地酒「鯨波」。

ひやおろしを1年寝かしているため、旨味がのっかっている。

と、隣の席から「上川大雪」を注文する声が。
うむ、こちらも頼みできであるな。
と出てきたのは「上川大雪 きたしずく」である。

店主がおっしゃっていたとおり、食中酒にオススメの1杯。
ほんのりとした酸味と甘みで、上品な味わいである。
再会できて嬉しい。

その後も続々と日本酒を飲む。
と常連さんも続々とやってくる。
みなさん、ほぼお一人様客である。

日本酒好きな方の憩いの場なのであろう。

さてさて、注文した日本酒をご紹介。

広島の地酒「華鳩 汐と風」。

こちらは女性杜氏が造っている。
日本酒苦手な方でも飲みやすい、優しい味わいだ。

神奈川の地酒「天青 朝しぼり」。

味はしっかりしているが、キレが良い。

岐阜の地酒「三千櫻」。

旨味と酸味のバランスが取れた優しい味わい。

ちょっと飲みすぎたんではないだろか。
と、シメのパスタを注文。
「ツナとひよこ豆のトマトソース」。

太めのパスタで、トマト味がしっかり効いてて美味しい。

今度こそそろそろお会計と思う矢先に、気さくな常連さんであるS様から嬉しいお裾分け。

こちらをアテに残りのお酒をちびちび楽しむ。
新参者に優しくしてくださったお店と常連さんに感謝。

夏の思い出にふさわしい日本酒フィーバーな夜なのであった。

ottimo
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