新橋女一人はしご酒。−其の1−

新橋駅から直帰の日。
目を奪われるのは「19時まで200円」の文字。
いわゆるHAPPY HOURですな。

飲兵衛の目の前に華麗に揃った好条件。
一人納得し、惑うことなく店へと入った。

カウンターのみの小さなお店。
4人も入れば、すぐにいっぱいになってしまいそう。

優しそうなメガネの店主が迎えてくれた。

こちらは、なんと熟成古酒専門バー。
熟成古酒とは、日本酒を寝かして味わい深くしたものだ。

店主は長期熟成古酒研究会に所属されているほど古酒に造詣が深いそう。
が、飲みすぎて痛風になってしまったそうで今は禁酒中なそうな。
会長の父も大酒飲みの痛風持ちだったので、その辛さをお察しする。

風に吹かれるだけで激痛と噂されるその痛み。
そして、酒が飲みたいのに我慢する苦しさ。

女性だと痛風の人はほとんどいないとは聞くものの、
飲み過ぎには注意ですな。

さてさて。
気になったお酒を2種注文し、飲み比べてみた。

一口に古酒といっても、紹興酒のように甘みと旨みが深い味わいのものもあれば、甘さ控えめの古酒もある。

年月を経ないと見えてこない味。
言うなれば味を育てる楽しみ、のようなものもあるのだろう。
痛風になるほど飲んでしまう店主の気持ちが分かる気がした。

純粋に古酒を楽しむバーなので、おつまみはほとんど置いていない。
この日は、古酒で仕込んだ生チョコを注文。

なんと1973年ものの古酒で仕込んでいるチョコらしい。
高級トリュフを彷彿させるような深みがある気がした。

店の上部にはお酒がずらり。

お客さんが持ってくる日本酒が並んでいるそうな。
店主曰く、古酒というには大体3年以上は寝かせる必要があると考えているそうで。

なるほどー。
会長も古酒を育てるのにチャレンジしてみたいとは常々思っているものの、3年も目の前にあるお酒を飲まないでいる自信はない。

が、今年は大きい冷蔵庫が家にやってくる。
ことを思い出し、古酒用のスペースを設けちゃおうかな、などと画策中。

古酒の世界を堪能したところで次なる新橋のお店へ。
店主に女性一人でも行けそうなオススメの店を尋ねる。

と、なんと。
優しすぎる店主。
「よし、じゃ、行きましょうか」
何事かと思えば、一旦お店のドアを閉めて近くの店まで案内してくれるではないか。

お連れしてくれたのは数件隣のアットホームな雰囲気漂うお店。
「お客さんからオススメの店聞かれたから案内したよー、よろしくね」と、そちらのお店に会長を預けて、にこやかに、そして爽やかに自分のお店へと戻る店主。

その人となりに、ほっとしてしまった。

さて。
気になる次のお店は次回の日記で。

熟成古酒処
105-0004
東京都港区新橋2-21-1新橋駅前ビル二号館B103-5
090-7719-1331

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前回日記はこちら

「古酒に合うおつまみを考えてみた。」

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