我が家には酒用(主に日本酒)の冷蔵庫がある。
いつもは、三升ほどストックしている。
徐々に減っていっているのは知っていた。
が、今回のなくなるペースが早かったのは、先日、姉と利き酒ごっこをしていたせいであろう。
3種類の日本酒を3つのお猪口に入れて、飲み当てるゲームだ。
ルールは、1度目飲んで味を覚えたら、2度目にどれが同じ酒かを飲み比べるというもの。
成人ならではの高尚(?)なゲームなのだ。
とはいえども、酔えば、味覚も怪しくなってくる。
「え、さっきのこれじゃない」などとアラサー女子、アラフォー女子が揉める様子は、他人から見たら、奇異であったかもしれない。
そんなこんなで、気づけば酒は底を尽きていた。
いかん。
というわけで、美味しい日本酒を求めて、休日に向かったのは・・・・・・
新井薬師駅にある、酒屋「味のマチダヤ」だ。
以前、中野駅周辺に住んでいた時に、ちょくちょく足を運んでいたお気に入りの酒屋さん。
何と言っても、豊富な日本酒があるのが魅力的。
駅を降りて、住宅街を抜ける。
歩いて8分ほどで到着。
休日ということもあってか、買い出しに来る人もいるようで、店内は比較的賑わっていた。
何にしようかな。
お酒を買うときは、味の予想をしてみて買うことが多い。
「山廃」と記載があれば、複雑味があって旨い酒かな、とか。
米が「美山錦」であれば、きれいな味のお酒かな、とか。
「生酒」とあれば、味が濃いめで華やかであろう、とか。
好きな味わいのお酒をプロの店の方に聞くのも、楽しい。
が、正解に近いプロのご意見を聞く前に、自分なりの予想を立てておいて、家で味を確かめるっていうのも、先入観がない状態で自分の味覚を知ることができて、面白い。
なので、気分によって、お店の人に聞いたり、自分でチョイスしたりと使い分けている。
この日は、利き酒ごっこの影響もあって、なるべく色々な味わいになるようにお酒を選んでみた。
四升の日本酒と、クラフトビール瓶2種類。
さらに言えば、持って帰るのは重いので、大概、郵送にしてしまう。
そして、次の日の午前中。
玄関のチャイムが鳴る。
朝は弱いのだが、この日の会長の動きは早い。
「はい」と元気に玄関へ飛び出す。
普段とは違って機敏な会長の動作に、家族も何事かと反応している。
よっしゃー。
届いたダンボール。
開けば、お酒の宝庫。
家での晩酌の楽しみができて、ご機嫌の会長。
ラインアップは、下記の通り。
広島「亀齢萬年」
兵庫「都美人」
福井「早瀬浦」
茨城「水府自慢」
茨城「常陸ネストビール バレルエディションエスプレッソスタウト」
米カリフォルニア「Stone Brewingスコーピオン ボウル IPA」
中でも、予想したのと全く味わいが違ったのが、「常陸ネストビール バレルエディションエスプレッソスタウト」だ。
エスプレッソとあるので、コーヒーの苦味と甘みが特徴的なビールかと思って飲んで見たところ・・・・・・
「すっぱ」
と思わず発してしまうほど、酸味のあるビールだったのだ。
よく見れば、シェリー樽、バーボン樽で熟成させたとある。
ひょえー。
こんな酸味のあるビールは初めてですわい。
予想して外れる瞬間、その意外性に驚かされる。
お酒の魅惑は尽きないわけであった。
味のマチダヤ
〒164-0002
東京都中野区上高田1-49-12
03-3389-4551
「利き酒には色味のチェックも大切、なので、蛇の目のおちょこがオススメです。青色の目印のおかげで、黄色味のある日本酒や透明感がある日本酒など色の判別がしやすいわけなのです。」