吉祥寺といえば、住みたい街ランキングでは常に上位にある駅だ。
駅周辺には商業施設の他、ちょっとした商店街や飲食店が立ち並ぶ。
この日は、吉祥寺での仕事。
直帰であるのを良いことに、自然とハモニカ横丁へと吸い込まれていく。
ハモニカ横丁には、こじんまりした居酒屋が多くあるのだ。
目についたのは、「おでん」の文字。
日本酒好きの会長の頭の中では、「おでんといえば、日本酒。」という脳内変換が起きていた。
すでに、お一人さまの先客2組ほど、お酒を楽しんでいる。
こちらも、ビールとおでんを注文。
パクチーと牛スジのおでん。
20代半ばはパクチー苦手だったはずなのに、今では立派なパクチニストの会長。
ビール片手にパクチーを貪る。
よし。2杯目は念願の日本酒を。
と思いきや、お目当ての銘柄は売り切れらしく・・・・・・。
残念無念。
パクチーも牛スジも美味しかったから良いんだ。
なんて、諦めるわけはなく。
次なるお店へとはしごすることに。
2軒目は、以前から気になっていた「にほん酒や」。
もう、お店の名前からして、美味しい日本酒が置いていないわけがない。
ということで、たどり着くも、思ったよりも大きなお店。
そして、すでに、賑やかな雰囲気が漂う・・・・・・。
一人で入店してこの空気感壊しちゃわないかな。
店の前で少し躊躇していると、窓越しに店員のお兄さんと目が合う。
ものすんごい俊敏な動きで、ドアへと迎えにきてくれるお兄さん。
「どうぞどうぞ」
こんな爽やかに言われちゃったら、入店しちゃうよ。
カウンターへと案内される。
店内には、複数人できているお客さんばかりかと思いきや、実は、ひっそりおひとり様も混じって飲んでいる。
そうか、躊躇することもなかったんだな。
隣のお一人さまのおじさまの様子からして、本当に日本酒大好きな人が来るお店のようだ。
おじさん、日本酒飲むペースが、めっちゃ早い。
どうやら常連さんらしい。
店員さんが、〇〇さんはお酒をよく飲まれますから、お水もいっぱい飲んでくださいね、と優しく対応している姿にほっこり。
スッキリしたお酒が飲みたくて、奈良の地酒「風の森」を注文。
お通しもさっぱりしていて、胃に優しい。
こちらのお店、日本酒を燗にして楽しむことをオススメしているよう。
頼んでみれば、なんとまあ。
お猪口を乗っけるための陶器で出来た台座があるではないか。
まるで、王座だ。
そんな様子からも、日本酒を大切にしていることが窺える。
お一人さま用のおつまみセットを注文。
クエのお造り、煮穴子、わさびの茎の漬物。
中でも、わさびの漬物は、食べるの、初めて。
さっぱりしていて、口直しにぴったりなお味でした。
もっと飲み食いしたかったけれど、お腹がパクチーと牛スジで満たされていたので、終わりにすることに。
次来た時は、もっとお腹を空かせていこう。
というか、少し今日は食べ過ぎたかも。
軽く運動したいな。
で、向かったのはゲーセン。
そして、選んだのは、「太鼓の達人」。
何を隠そう、会長、たまにゲーセンに足を運んでは「太鼓の達人」を楽しんでいたりする。
しかし、決して上手くない、どころか、下手かも。
「太鼓の達人」とは、自分の好きな曲を選び、そのリズムに合わせてバチを叩くリズムゲームだ。
この日は、Whiteberry「夏祭り」、back number「高嶺の花子さん」、RADWIMPS「前前前世」をチョイスしてバチを叩きまくっていた。
(なんだか青くさい曲ばかりだ・・・・・・。)
中でも「前前前世」の難易度MAX は1度も攻略したことなく、悔しい思いをよくしている。
この日も、きいー無理だったかとへこたれていた。
と、後ろで、何やら今まで見たことがないくらいの速さでバチを動かす青年がいるのが見えた。
なんだ、あれは・・・・・・。
オタクの街、秋葉原にいる「太鼓の達人」プレイヤーでさえもびっくりするであろう、恐ろしい速さだ。
きっと、このゲームをしたことがない人であっても、あの動きを見れば、とんでもない逸材であると気づくに違いない。
私の一番早いと思われるバチの速度の10倍以上の速さでバチを動かしている。
なのに、ちゃんと正確にリズムに乗っている。
その奇跡的な動きに、閑散としているゲーセンであるはずなのに、ギャラリーが複数人集まっていた。
達人を超えて、神の域・・・・・・。
一体、彼は何者だったのか・・・・・・。
彼の叩く姿を目に焼き付いて離れない。
極めた様子が、かっこ良すぎる。
いつか、彼に近づける日は来るのかな。
「前前前世」の難易度MAX達成の熱い想いを胸に、吉祥寺の街を去るアラサーなのであった。
エプロン
〒180-0004
東京都武蔵野市吉祥寺本町1-1-1ハモニカ横丁内
0422-23-5334
にほん酒や
〒180-0004
東京都武蔵野市
吉祥寺本町2-7-13
0422-20-1722