衝動的に、日本酒を飲みたくなる時が、多々ある。
あの、様々な顔を見せる飲み物。
甘み、旨み、酸味が織りなす味わいが、愛おしい。
無限大に楽しませてくれる日本酒。
会長を、とてつもなく誘惑してくる存在なのである。
と、この日も、そんな日本酒のことを想う仕事帰り。
通り道は目黒。気軽に立ち寄れる日本酒の店といえば、あそこ。
向かったのは、「日本酒バル いと。スタンド」。
お手ごろに40種類以上もある日本酒を楽しむことができるスタンディングバルだ。
まだ暗くなりきっていないはずの夕方。
すでに、お客さんがたくさんいる。
が、女性店主の方が、覗き込む会長に気づき、手招きをしてくれた。
こちらの店主、いつも笑顔、元気いっぱいに話しかけてくれる。
仕事の疲れが吹き飛ぶくらいの輝きだ。
メニューに目をやると、今日は日本酒、「旦」がある。
山梨の地酒である。
造り手は、伝説の杜氏、農口尚彦さんのお弟子さんである伊藤正和さん。
以前、山梨の酒屋さんで聞いた話だと、農口さんのとこへ弟子入りのお願いをしても、受け入れてもらうのは難しいそうな。
しかし、伊藤さんは、そんな農口さん太鼓判のお弟子さんであるらしい。
旨味と上品な甘さがたまらない。後味はスッキリ。
ちなみに、こちらの「旦」のラベル。
天才書家、金澤翔子さんが書いてくださったものだそう。
首都圏中心として、人気であるのも頷ける。
「日本酒バル いと。スタンド」では、そんな日本酒が気軽に楽しめる。
それもまた、魅力的。
そして、おつまみには「おでん3種」と「レバーペースト」。
おでんは好きなものを3種選んで500円。
こちらのお酒とおつまみ、ほぼワンコインなのである。
お財布にも美味しい話だ。
レバーペースト。
口に含むとコリコリとした食感が。
軟骨が入っている。ああ。お酒に合う。
2杯目は「蔵王」。
旨味たっぷりで、レバーペーストが進む。
気づくと、周りは老若男女国外問わず、様々な人で溢れかえっている。
清潔な店内と、カジュアルなスタイル、そして舌にもお財布にも優しいこちらのお店。
更には明るくて、気さくな女性店主。
周りにも、お一人様がけっこういるが、みんな、なんだか嬉しそう。
お仕事に疲れてしまったあなた。
息抜きに足を運んでみては、いかがだろう。
日本酒バル いと。スタンド
〒153-0063 東京都目黒区目黒1-4-12
03-6420-0567