いつのことだろう。年配の方から聞いた話だ。
かつて、錦糸町には、昼間から屋外で酒を飲むギャンブル好きなおじさま方がたむろしていたそうな。
今は取り締まりが厳しくなったために、そういった光景もすっかりなくなっしまった。
最近であれば、むしろ、ファミリー層にとっても住みやすい街へと変化しつつあるのではなかろうか。
商業施設も多く、この駅であれば、飲食、買い物、映画、スポーツ・・・・・・全てのことが足りてしまう。
千葉県民にとって遊びに行く都内の駅といえば錦糸町、となるのも頷ける。
さて、この日は仕事でセミナーがあり、夕方には錦糸町駅周辺を物色していた。
一人乾杯するのに、良いお店はないかしら。
雨の中、傘を差しながら歩いていると、思わず反応してしまうお店を発見。
カエルちゃんが傘を持つ私を出迎えてくれるのではないか。
よし、ここに決めた。
コの字カウンターに、どこか懐かしい感じのする置物。
レトロな雰囲気が漂う。
メニューにはお豆腐の料理やお刺身、お野菜、寝かせ玄米のおにぎりなど、ヘルシー志向の方に喜ばれそうな並び。
が、目を引いたのは、名物のジャンボメンチカツ。
出来上がるのに40分かかるということで、こちらと野菜のお浸しを注文した。
日本酒好きな会長。飲み比べセットがあるのが嬉しい。
スッキリフルーティーな「作」と、旨味キリキリ系の「阿櫻」。
メニューにはない銘柄もあるそうで、日本酒にこだわるお店のようだ。
お通しの野菜スープが疲れた身体を癒してくれた。
しいたけの旨味が日本酒と合う。
その後、待ちに待ったメンチカツ。
お料理に合う日本酒をお願いしたところ、旨味たっぷり系3種の飲み比べセットを持って来てくださった。
メンチカツ大きい。
定食屋さんで出てくるそこらのハンバーグよりも大きいではないか。
テンション上がりつつ、ぱくり。
中にはみじん切りになった人参も練りこまれていて、野菜の甘みと肉の旨味が口の中に広がる。おいしい。
実は店員さんには、「けっこう大きいですが、よろしいですか?」とお気遣いいただいていたお料理。
食いしん坊の会長にとっては一人で大大大満足できる大きさのメンチカツ。
雨の日でもウキウキした気分になれるお料理とお酒を楽しめたお店でした。
井のなか
〒130-0013
東京都墨田区錦糸2-5-2
03-3622-1715