豚串に音楽。

日によって味の好みが変わるのは、皆さまにもよくあることではないだろうか。

今日はお刺身が食べたいな。
うーんなんだかさっぱりいっぱい野菜が食べたい。
もう、肉。肉のことしか考えられない。

この日の会長の気分は、肉。
肉が食べたくて仕方ないのだ。
仕事帰り、四ツ谷を徘徊。

気になるもつ焼きのお店があることを思い出した。

手作り感が満載なメニューや様相から察するに、安く飲めそうな気がしていたのだ。
しかし、正直入りづらい。

中は見えないし、おじさま方でぎゅうぎゅうのお店だと、さすがに厳しい。
どうしよう。
でも、「力尽きる」まで営業してるくらいだから、飲み好きならきっと喜ぶお店なはずだ。

階段を登り、扉を開いた。
優しそうなお兄さん店長とダンディなおじさまがいらっしゃる。
その光景に少しホッとする。

まずは生を注文。

お通しには、豚肉と野菜の煮こみ豆腐のようなものが出てきた。
コッテコテのタンパク源を欲していたので、うれしい。

おつまみには「豚串大人の5種盛り」を注文した。

丁寧に1本1本焼いて順番に出してくれた。

ダンディなおじさまに聞かれる。
「このお店入りづらくなかった?」

「ええ。ちょっとだけ。でも入って見たら安心しました」

「そうなんですよー、実はうち、子連れで来たりするお客さんもいますからね」と店長。

おお。飲み屋さんに子連れでもいけるとは。それだけアットホームなお店なのだろう。

2杯目はダンディなおじさまオススメの55ホッピーを注文。

プレミアムなホッピーであんまり置いてあるお店はないらしい。
味わいが確かに上品である。

おじさま、颯爽に「そろそろお会計」とダレスバッグから革製のマネークリップを取り出した。やっぱりダンディ。

その後は、お店貸切状態。
どうやら常連さんは地元の方が多いそうで、遅い時間になると増えるそうだ。
お花見やバーベキューなどしてみんな仲良しなようだ。

毎日が楽しそうなお店である。
「こんなものもあって、みんなで好きな音楽流したりもするんですよー」と取り出してくれたのはiPad。

お店のテレビと連動していて、お客さんが好きな動画を見つけては聞いて盛り上がったりするらしい。

「好きな曲ありかすか?」と尋ねられてお願いしたのは、OASISの「(WHAT’S THE STORY)MORNING GLORY?」。

中学生のときに大好きで、毎日聞いていたアルバムだ。

このアルバムの収録曲全部好き。
聞いてたら、懐かしすぎて泣きそうだった。

一方、「店長オススメの曲ありますか?」
と聞かせてくれたのは邦楽の女王蜂が歌っている「売春」。

男女の歌の掛け合いが見応えのあるPVだ。

店長曰く、「これすごいんですよ、ボーカルが男性の声も女性の声も担当して歌になってるんですよ」とのこと。

ええええええええええー。
すごい、確かにPVに出ている男女は同じ顔をしている。
しかし、双子とかではなくて、同一人物がここまでの声域を変えて一つの歌に仕上げているとはびっくりである。

この後もお互いの好きな曲の動画を見つつ延々と音楽で盛り上がった。
こうして知らないことを知るのって面白い。
と、そろそろいい時間になって来た。

こちらのお店、飲み放題10時間コースもあるそうな。
次回はこれにチャレンジしちゃうか。
頭の中には音楽が流れつつ、ほろ酔い気分で帰路につくのであった。

暖呑酒場もやん
160-0008
東京都新宿区三栄18 2F
03-6380-1503

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「どろろの主題歌も女王蜂。」

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