熱海で夫婦酒。–後編–

温泉を堪能した後、夜の熱海を散策しに夫と出かける。
気になるお店がたくさん。
せっかくだから地物が食べれるお店を探すことに。

と、夫が「あ、あそこ寄りたいんじゃない?」と指差すお店が。
酒屋である。

ホテルでの晩酌用にお酒を購入。
酒屋のおじさまオススメのお店を聞いてみる。
「あの、今夕飯を食べれるところ探しているのですが。地魚が食べられそうなオススメのお店、お近くにございますか?」
「あるよ、あるある。今案内するね。」
と店の外に出て、お店の方面を指差してくれるおじさま。

「あの角が見えるでしょ。あそこを左に曲がっていくと、左手に『とっくり』ってお店があるんだ。安いし美味しいよ。とっても真面目な人が一人でやっているお店なんだよ」

もう、店の名前からして飲み屋であることがわかるが、日本酒好きとしては気になる。
夫と向かうことにした。

酒屋から歩くこと1分もしないで店に着く。

内観は見えない。
手書きのメニューが達筆で美しい。

中へ入ると「大将」と呼びたくなるようなおじさまが、カウンターにいらっしゃる。
お座敷に案内してくださった。

店内には手書きの短冊が壁に丁寧に貼られている。
どれも気になるものばかり。
日本酒をちびちび飲みつつ、悩む夫婦。

魚介が食べたいということで、「刺身盛り合わせ」、「イカのわた煮」、「雑炊」を注文。

本当は「イカ焼き」も食べたかったのだが、大将に止められる。
「食べきれないかもよ」。

ふむ。そうなのか。そう言われちゃ、とりあえず注文をやめておくことに。
と、「イカのわた煮」がきて納得。

「量多いでしょ。イカを丸々一匹使ってるからね」
ひょえー。
早速、口に放り込む。
ゆずの風味とイカわたの旨味が、プリプリのイカの身に混ざり合っている。
はちゃめちゃ美味しい。
夫も会長も夢中で食べてしまった。

その後の「刺身盛り合わせ」。

鮮やか。
生のすりおろしわさびが、とっても嬉しい。

チューブのわさびより、おろしたてのわさびの方が、辛いのはもちろんだが、甘みも感じられる気がする。

そして〆の雑炊。

量足りるか心配していたが、だいぶ大きな鍋でやってきた。
野菜たっぷりで美味しい。
ほっとする味わい。
最後の方には、夫婦して「よかったらどうぞ」を言い合うくらい、お腹いっぱいになっていた。

店内は観光客はおらず、常連さんと思しきお一人様客が2人ほど。
楽しそうにお話しされている。
地元から愛されるお店なのだろう。

お会計後、「気をつけて帰りなよー」と大将の声。
丁寧にお料理をされる様子が印象的で、ざわつく観光客向けのきらびやかなお店より、無骨な感じのこちらのお店の方が会長としては好みであった。

ホテルに帰ってからは、やっぱり温泉へ。
お風呂に入ると少しお腹が減る不思議。

日中に購入していた「まる天」の揚げかまぼこ、お肉屋さんで買った砂肝をつまみにビール、日本酒を飲む夫婦。


ビジネスホテル感が少し和らぐ気がした。

この日、夫は美味しいものに恵まれ、さらには気持ち良い温泉、快適な高級ネカフェ風ホテルで過ごしたことで終始ご機嫌の様子。
次の日も、来宮神社観光、梅まつり散策、おしゃれなカフェにてお茶などなどハードスケジュールであったが、だいぶ楽しい時間を過ごしたはず。


これはもしかしたらのもしかしたらだ。
(夫は旅行が苦手だったので、この旅にて旅行に興味を持ってもらおうとしておりました。前回日記をご参照くださいませ。)

帰宅してから、この日記を書いてる際、夫に尋ねる。
「ねえねえ、旅行苦手な理由って、考えることが多いとか家の方がやることいっぱいあって楽しいとか、そんなこと以外にも何かあるんだっけ?」
「ん?俺、旅行好きになったけど」
あれれ。
熱海のおかげであっさり夫を旅行好きに変えることができたのであった。
やったね。

とっくり
0557-85-3818
静岡県熱海市中央町5-10

前回日記はこちら
次回日記は2019.2.8更新予定。

「イカわたのルイベとほかほかご飯の組み合わせは危険です。」

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