実家の近くで一人飲み。–後編–

親切なお兄さんのおかげで無事「さらさ」にたどり着く。

あった。
変わらぬ雰囲気の入り口。
数年ぶりのお店。

お兄さんに案内されて中へと入る。
「お客さん連れて来ましたよー」

「あら、お久しぶりじゃないですかー」とママ。
変わらぬ優しくて穏やかな雰囲気に安心する。

数年も経てば、話すこともたくさん。
転職したことや結婚したことなどをご報告。
転職するかどうかで悩んでいた時も、こちらのお店におじゃましたのを思い出した。
親身に優しく話を聞いてくださる方なので、ついつい悩み相談もしたくなっちゃうのだ。
近くに住んでいたときは家族以外にも、地元の友人や職場関連の知人とも来たことがあったなあ。

と、結婚の話題が出た時に
「あら、以前お連れしてくださった男性の方?」と聞かれ、
誰かが全く記憶になく、慌てた様子で
「違います」と答える会長の様子を見て、笑うママ。
言われてみると誰か男性を連れて来たような気もするが、思い出せない。
果たして過去にお付き合いしたことある人だったのだろうか。
記憶から消されているため、謎のまま終わる。

時が経つとは、必要のない情報が消されていくことでもあるのだ。

ママのお店で変わったことといえば、さらさちゃんが不在であること。
さらさちゃんとは、とっても可愛いミニチュアピンシャーのわんちゃん。
以前はお店にママと一緒に出勤していたのだ。
それは以前のお話で、今となっては、お仕事中だけお留守番らしい。
ちょっぴり会いたかったこともあり残念。

日本酒をいただくことに。

山形の地酒、「一耕」。
初めて飲むお酒だ。
クセがなく、するする飲めた。

お通しはスモークチーズ。
たっぷりあって、お酒が進む。

と、貸切状態であったお店に新しいお客さんがやって来た。
会長の母と同じ年齢くらいと思われる年齢の美しい女性だ。
今は引っ越ししてお店から遠くなってしまったものの、ちょくちょくいらっしゃるそうな。
通いたくなる気持ちがわかる。

せっかくなので、ママの手つくりおつまみも。
「豆腐ハンバーグ」を注文。

じゅわっと素材の良さが口の中に広がる優しい味付けがステキ。
料理に人柄が表れておる。

となるとやっぱり2杯目の日本酒が欲しくなってしまう。
久々の秋田の地酒、「新政」。

豆腐ハンバーグはお酢の味わいもありさっぱりしていたので、さっぱり華やかな酸味のあるお酒に合う。

するっとなくなってしまった。
ほんとはまだまだいたかったが、今の自宅は新百合ヶ丘から少し遠い。
ので、また次回を楽しみに帰宅するのであった。

キッチンバー さらさ
044-952-2513
神奈川県川崎市麻生区上麻生1-9-2

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「醸せば味わい深くなる。」

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