ワインとチーズの沼。

仕事で懇親会。
あまり食べたり飲んだりできず、不完全燃焼。
ううー少し飲んで帰ろうかな。

と田町駅の芝浦方面へと向かう。
再開発が徐々に進んでおり、賑やかになりつつあるのだ。

散策していると、とあるチラシが目に留まった。
「とっておきのワイン時間 ワインとアートと音楽と。」

美味しいワインをゆっくり楽しめそうな予感。
最近はちょっとずつワインのことも勉強したいと思っていたこともあり、お店へと向かう。

こじんまりとした階段が続く。
そうか・・・・・・エレベーターがないのか。
4階までが遠く感じる。
まあちょうど良い運動かも。

そしてぼんやりと明かりが見えてきた。
よしもうすぐ到着だ。

重厚感のある扉を開く。

ちょびひげメガネの優しそうなおじさまがカウンター越しに見えた。
ソムリエバッジが胸元に光っている。

店内には絵も飾られている。

聞けば、個展を開くことができるお店で、欲しい絵があれば購入も可能なそう。
3ヶ月に1度、展示物のアーティストが変わるそうな。

席に着くと丁寧にメニューの説明をしてくださった。

かなりワインにこだわりがあるようで、葡萄の品種・地域・醸造年度などが事細かに書かれている。
そしてワインごとにオススメしているチーズの品種も記載あり。

なるほど、ワインにこだわっていらっしゃるのはもちろんのこと、チーズにもこだわりがあるのね。
おフランスワインの葡萄品種はリースリングを注文。
2016年度醸造である。

チーズは2種盛りにして、リースリングに合うとオススメされた「ブリア・サヴァラン」と「水牛の青カビチーズ」を注文。

「ブリア・サヴァラン」とは何とも大層なお名前であるが、これは美食の名著「美味礼讃」の著者のお名前だそうな。

この著者の名前をつけたくなってしまうくらい、とてつもなく美味しいチーズなのである。
とってもクリーミーそして濃厚。
ちびちびちびちび食べてしまう。

ひょえー。

それを聞いたらワインもランクアップしたくなってしまいビンテージ物の良いお値段のグラスを注文。
こちらもフランスのリースリング。
しかも葡萄はリースリングの中でも品質が最高峰という意味の「グラン・クリュ」だそうな。
2004年醸造のものである。

初めての来訪とのことで、マスターが素敵なグラスで提供してくださった。
うすはりのワイングラスである。
女性でもちょっと力を加えたら割れてしまいそうなくらいの薄さだ。
こちらのグラスでワインを飲めば、液体を口に注いでいるのを忘れてしまいそうな一体感が出るそうな。

恐る恐るグラスに手を伸ばし、口に含む。
香り豊かでコクがあり、でも後味はスッキリしている。
ふむむ。
これはゆっくり時間をかけて飲みたいワインでござるなあ。

日本酒が大好きすぎなわけだが、この調子でいくとワインも大好きすぎになりそうな予感がしておる。

そしてチーズもね。

沼にハマる前にひとまず退散したものの、また沼にハマりたくなる日は遠くない気がしましたとさ。

ISORA winebar
東京都港区芝浦3-12-3 Swallow’s Nest Shibaura 4F
03-6435-4413

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「チーズの沼に入ったらべっとりしてて抜けられなさそう。」



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