とある夜のとある出来事。

とある日。
歩いていると目に入った看板。
「とある居酒屋」。

「とある」という言葉で思い出すことがある。
大磯の定食屋さんだ。

その店には「とある焼魚定食」なるものがある。

母とお店に行った時のこと。
とある焼魚とはなんぞや。
気になった母はお店のおばさまに尋ねた。

ぶっきらぼうに
「とある魚はとある魚です!」
と、教えてくれた、いや、教えてもらえなかった。
その後、ぶっきらぼうなおばさまは女性店員にカリカリしながら指導している。
おばさま。ご多用すぎて虫の調子が悪かったとお察しした。

結局、何の魚かは分からないまま、その定食を頼んでみた。

長細い焼き魚。サイズは大きめ。
なんて名前かは依然として分からない。
でも、ふっくらした白身で、とーっても美味しかったのだ。
以降、そこのお店は大磯行くとき御用達の、家族お気に入りの定食屋さんになった。
(くだんの女性店員はいなくなっていた。)

そんな思い出を回想しつつ、ふらっと「とある居酒屋」の暖簾をくぐることに。

カウンターに通してもらった。
ひとまずビール。
一緒に運ばれてくるお通しも美味しそう。

テンション上がりすぎたのだろうか。

思わず飲み物をすべらせて、思いっきり倒してしまった。
あちゃあ。
と、お店のお兄さん。
「だいじょうぶでしょうか?ぬれませんでした?」

「はいーだいじょうぶです!無事、カウンターがぬれただけです。」
とワタワタ答える会長。

するとすかさず「よかったー不幸中の幸いでございますー」と新しい飲み物を持ってきてくれた。
優しい・・・・・・。

気を取り直しておつまみを注文。

「筋子の粕漬け」。

筋子の濃厚な味わいに深みが増しているようなおつまみ。
これだけで何杯もいけてしまう。

「牛スジのデミグラ煮込み」。

ううースジが柔らかくて美味しいよ。

「スパイシーポテサラ」。

何とこちらのお店、4種類ものポテサラがある。
迷った挙句、パクチーもカレー味も好きなので、こちらのポテサラを注文。

一品一品がボリューミー。
ホントは筋子にも煮込みにもご飯があったらパクパクいってしまいそうだが、そこはガマンして、日本酒を注文。(何れにせよ米。)

秋田の地酒「やまとしずく」。

ラベルが単純明快だ。

「日本酒お好きなんですかー実はうちの酒粕は蔵元さんからお取り寄せしてるんですよー」と教えてくれるお兄さん。
ふええー自家製の粕漬けなのね。
しかも自分が好きな日本酒の蔵の酒粕で漬けてるなんて、何だか贅沢。

もろ日本酒好きなことがバレたおかげで、御徒町にあるオススメの酒屋さんも教えてもらえた。
今度行ってみよう。

帰り際には
「今度、干物も召し上がってくださいね。うち自家製なんですー玄関よかったら見て見てください」と、お兄さん。

ありゃま、都会とは思えない光景。
お魚が干してあった。

次回はランチでも来よう。

美味しい食べ物と美味しいお酒。
ウキウキした足取りで帰路につくのであった。

とある居酒屋
〒110-0016
東京都台東区台東2-3-7日興パレス秋葉原102
03-3834-0807

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「酒粕って食べ物に漬けてもおいしいし、肌につけてもパックになるのよね。」

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